物件に付加価値をつけるリノベーション

ケース1:フルリノベーションを計画して物件に新しい価値を追加しよう

“ただの意匠替えでは無く新しい住み方を提供出来るリノベーションプランを求めています” 我々のプランニングはオーナー様のこの一言から始まりました。有名建築家の設計により当時の先端技術を惜しみなく使って1992年に建てられた本物件も築後26年という月日が経ち現代のライフスタイルに合わせた新たな機能性を備える必要がありました。

そこで我々は既存の床や壁などを出来るだけ取っ払って間取りの再構成から始めるプランを提案しました。同時に老朽化が進んだ鉄製の配管類を最新のHIVP配管に交換したり、光インターネットに対応したLAN配線を敷設したり目に見えない部分のアップデートも綿密に計画し、ただ表装部分を新しくするだけでなく機能面の充実に軸足を据えた工事内容になります。

新しいキッチンとバスルームを選ぶ

新しいキッチンやバスルーム選びはリノベーション工事の中でも特にワクワクする部分です。様々なタイプの中から自分好みの物を選び出すのはとても楽しい作業であると同時にプランナーとしては最も頭を悩ます部分でもあります。ご自身でキッチンを交換するリノベーションをされた事のある方であればいくつかキッチンメーカーのショールームを回られたご経験があるかと思います。基本的には我々も同じようにキッチンメーカーの部材を選択して物件にとって最適なキッチンを作り上げていく訳ですがキッチンで使われる部材は実に細かく総数で言えば1万以上の選択肢の中から選び抜いていくこととなります。

なので、先ずはオリジナルのキッチンデザインを検証するところからスタートする事となります。

ビビットカラーのキャビネットに大理石のカウンタートップを使用するのは1990年代前半に流行しました。カウンターテーブルにハイチェアを置いてそこでコーヒーとクロワッサンで朝食を食べるというスタイルに皆憧れたものでした。同じキッチンスペースにより現代的なキッチンを設置するとしたら何を選ぶのが最も効果的なのか、我々の回答はこうでした。

現代的なキッチンとして多様なキッチン小物や調理器具、キッチンテキスタイルによく映える色として白色をメインカラーとして選択しています。同時にキッチンカウンターを撤去して代わりに追加のキャビネットとゲストからキッチンを隠すことが出来る様にスライディングドアを設置しました。ガス台、オーブン、食洗機、キッチン水栓などの位置も使う方の動線を考慮して再配置しました。

次はバスルームのリノベーションです。ここでは2つのルールに従って新しい浴室を構築していきます。一つ目のルールは”キッチンと同じカラーを使用すること”です。それぞれのリノベーション工事が完了した時に各部屋が同じテーマに沿って整えられていると言うことは工事全体の仕上がりに大変重要になります。それに使用する部材を星の数ほどあるサンプルの中から選ぶ際にも、大きな手助けとなります。2つ目は”選択可能な最新の部材を使用すること”です。2000年代までのバスルームは防水や湿気対策の為に薄暗く、開放感の少ないものが殆どでした。現代では部材の進化により明るく開放的なバスルームを構築することが可能になりました。

では、違いを見てみましょう。

2000年頃まで億ションと言われるような高額物件ではバスルームに大理石を使うことが主流でした。素材としての大理石には長い使用期間の間に少しづつ水分が大理石の中に浸透してきてしまうという弱点がありました。写真の黄色い色素沈着は表面だけでなく内部深くまで浸透してしまっている為、表面を削り出しても取り除くことは出来ませんでした。また濡れた床材で滑って転倒するという可能性も少なからずありました。

バスルームのリノベーションを行う際に守るべき2つのルールの効果は見ての通りです。キッチンと同じ白色でキャビネットや部材を選択した結果、使う方が物件内を歩き回っても各部屋で”違和感”を感じることなく過ごすことが出来ます。浴室内や脱衣所の床材や手摺などは最新の部材を使用しており、見た目だけでなく滑りやすい環境下において安全性や快適性の向上に大きく貢献しています。

新しい床材と壁紙を選ぶ

床材と壁紙のリノベーションは既存の床置き型エアコンや床暖房の交換などの設備工事を行った行う為、常に最後になります。オーク、アカシア、バーチ、杉、ヒノキ、ウォールナット、チーク、カリン材などが日本で一般的に流通している床材になります。それぞれの木材には色の薄い白系のものと濃いダークブラウン系ものがありますが、既にキッチンとバスルームの部材を選択した後であれば床材選びはそれ程難しいものではありません。お部屋全体を同じ色味で繋ぐように仕上げていけば良いのです。

最終的にいくつかのサンプルの中から色味の優しい白系のオーク材を選びました。オリジナルの床もオーク材でしたがより明るい白系に替えたことで窓から入る日光を反射して室内をより明るく照らす効果を得ることが出来ました。

それでは仕上げを見てみましょう。

”物件に付加価値を付ける”と良く耳にしますがそもそも付加価値とは一体何なのか、住宅として賃貸収益を得る場合にも売却益を得る場合にもより価値を増大する為にリノベーションは何が出来るのか、その点を考え抜いて出来るだけ低コストで高いリターンを得られるようにする為には経験豊富なリノベーションプランナーの力がきっと必要なはずです。

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